「志しは奪えない」──論語に学ぶ、心の芯を守るということ
🌱 今日の一節
三軍(さんぐん)も帥(すい)を奪(うば)うべきなり。匹夫(ひっぷ)も志(こころざ)しを奪うべからざるなり。(大軍でも、その総大将を奪い取ることができるが、一人の男でも、その志しを奪い取ることは出来ない) ※子罕第九(二六)より一部抜粋
この一節は、権力や外的な力がどれほど強くても、人の内にある「志(こころざし)」までは簡単に奪えないという力強いメッセージです。現代に生きるわたしたちにも、深い示唆を与えてくれます。
まずはやさしく訳してみると
どんな圧力や状況でも、自分の「やりたいこと」や「信じること」は自分の内側に保てるということです。
この言葉が今日の私たちに響く理由
現代の社会では、仕事のプレッシャー、評価制度、SNSでの批判……。
外からの力は時に強烈で、私たちの行動や表向きの態度を変えてしまうことがあります。けれども、「志」は内面の領域。簡単には壊れないし、壊させてはならない。
たとえば:
- 組織の方針でやりたくない仕事を任される場面
- 評価を得るために上司に合わせなければならないと感じるとき
- 他人の期待に流されそうなとき
そんなときに、この一節を思い出すと、「外に翻弄される自分」と「内側に残る自分の志」を分けて考えられるようになります。
「志」を保つための、実践的なヒント
では具体的に、日常でどうやって「志」を守り育てていけばよいでしょうか。いくつかのヒントを紹介します。
1. 志しを言葉にする(短い一文でOK)
自分が大切にしたいことを、30字以内で書いてみましょう。忘れたくない価値観があるだけで、決断の基準になります。
2. 小さなルーティンで自分を確認する
朝に短い問い(「今日、何を守る?」)を立てる。夜に振り返る。外圧の中でも芯がぶれにくくなります。
3. 「やる理由」を定期的に更新する
志しは固定のものではなく、成熟していきます。年に一度、自分の志しを書き直してみると、納得感が増します。
4. 同じ志しを持つ人とつながる
孤立すると迷いやすい。小さなコミュニティや信頼できる仲間がいるだけで、志しは守られやすくなります。
「奪われる」体験をどう受け止めるか
実際に、職場でポジションを奪われたり、期待を裏切られたりすることはあるでしょう。孔子の言葉は「奪われること自体は否定しないが、それでも志しは残る」と教えています。
大切なのは、奪われた事実に打ちのめされるのではなく、自分の内側に残る志しを再確認することです。そこから立て直す力が生まれます。
🪶 あとがき
外の力に翻弄されることは避けられません。けれど、あなたの志しはあなたのものです。小さな声でいい、日々の中でそれを繰り返し唱えてみてください。きっと、どんな嵐の中でも、小さな灯は消えないはずです。
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あなたが、あなたの「論語」を見つけるきっかけになりますように。
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