「知る」「好き」「楽しむ」──その先にあるもの
これを知(し)る者(もの)はこれを好(この)む者に如(し)かず。
これを好む者はこれを楽(たの)しむ者に如かず。 雍也第六(二〇)
つまり、
知識があるだけでは、それを好きでたまらない人にはかなわない。
ただ好きでたまらない人も、それを「心から楽しんでいる人」にはかなわないよ、という意味です。
「知ってる」はスタート地点
たとえば、英語を“知っている”人はたくさんいます。
でも、“英語が好き”な人の方が、自然と学び続けますよね。
さらに、“英語を話すことが楽しくて仕方がない人”は、もう自分でどんどん使って成長していきます。
「知る」→「好き」→「楽しい」
という流れが、人の成長の本質なのかもしれません。
「楽しめる人」が、いちばん強い
スポーツでも、仕事でも、何でもそう。
「やらなきゃ」で動いてる人より、「やりたい」「もっとやりたい」で動いてる人は、
結果も伸び方もまるで違います。
- 最初は、上手くなりたいから練習する
- だんだん練習そのものが楽しくなる
- だから、続く
- だから、伸びる
この循環が回りはじめると、もう「努力」とさえ感じないのかもしれません。
好きになるには「自分ごと」がカギ
でも、「楽しめること」って、どうやったら見つかるんでしょう?
そのヒントは、「ちょっと好きになれるきっかけ」にあると思います。
たとえば、論語も最初は難しく見えるかもしれません。
でも、ある日ふと読んだ一節が、「あ、これ今の自分にぴったりだな」と感じられると、
一気に心が近づきます。
そう、「自分ごと」になったとき、好きになる可能性が生まれる。
そして、自分のペースで味わっているうちに「楽しい」「面白い」に育っていくのかもしれません。
私の「楽しみ」は、ことばの中にある
このブログでは、論語のことばを自分の暮らしや心と結びつけながら綴っています。
論語を「知り」「ことばの意味を理解したい」と思って始めました。
次第に「なんか好きだな」「また読みたいな」と感じるようになり、
今では、「論語のことばを自分の人生に活かしたい」「誰かに届けたい」と思うようになりました。
だって、どんどん人生が「楽しく」なるから。
「知る」から「好む」へ。
「好む」から「楽しむ」へ。
ことばの中で、自分自身の変化を体験しているような気がします。
私の目標は、逆境も「楽しめる人」です。
あなたにとって、「楽しめること」は何ですか?
もし今、何かを「やらなきゃ」と感じていたら、
ちょっとだけ問い直してみてください。
それ、もしかしたら「楽しめるヒント」がどこかに眠っているかもしれません。
そしてそれは、あなたの人生を変える種になるかもしれません。
あなただけの「論語」
人の数だけ感じ方があり、解釈がある。
論語にだって「一人ひとりの答え」があっていい。
誰かの言葉ではなく、自分のことばで受けとってみる。
そうやって心に落とし込んでいけたらそれはもう、あなただけの「論語」です。
あなたが、あなたの「論語」を見つけるきっかけになりますように。
そして、ほんの少しでも心があたたかくなる時間をここで過ごしてもらえたら嬉しいです。
コメント